あ行の絵本

   
あいうえおうた
福音館書店  1996年
(文)谷川俊太郎 (絵)降矢なな
 
50音を織り込んだ詩と動きのある絵が見事にマッチ。
声に出して読めばそのリズムが弾む。
言葉が自由自在に飛び跳ね、誰でも楽しめる絵本だ。
あいうえどうぶつおしごとなあに
福音館書店
2014年こどものとも5月号
(文)小野寺悦子 (絵)加藤チャコ
 
子どもたちの好きなことば遊び絵本です。
言葉のリズムが少し変かな?と感じたけれど、
何回も何回も声に出して読んでいるとそれなりに面白い。

しっかり読み込んでこどもたちと楽しみたい絵本です。
ハードカバー出版が待たれます。
  
あいうえどうぶつおやつはなあに
福音館書店
2016年こどものとも5月号
(文)小野寺悦子 (絵)加藤チャコ
福音館書店こどものとも最新号
「あいうえどうぶつ」シリーズ第2弾。
今度は「おやつ」がテーマです。
動物たちはどんなおやつを作ってるのかな?食べてるのかな?
子ども達と声を出して楽しみたい絵本です。
あおくんときいろちゃん
至光社 1967年
(作)レオ・レオーニ (訳)藤田圭雄
 
この絵本は、色が物語の主人公
レオーニが孫たちにお話をせがまれて偶然出来た…という。
訳の藤田氏は「ファンタジーというものの、本当の姿を純粋に著した」
「この絵本を日本の子ども達に伝える喜びでワクワクしている」
と記している。
幼児の内に出会ってほしい絵本だ。
 
あかちゃんかたつむりのおうち
幼児絵本ふしぎなたねシリーズ
福音館書店 2012年
(作)いとうせつこ (絵)島津和子
2006年ちいさなかがくのとも7月号
 
カタツムリはどうやって大きくなっていくのでしょうか?
殻を脱ぐのかな?それとも・・・
そんな疑問持ったことありますか?
赤ちゃんカタツムリを主人公にして
幼児にも良く分かるようにこたえてくれるお話です。
雨の時期に読んで欲しい絵がとても綺麗な絵本です。
 
あかちゃんが教室にきたよ
岩崎書店 2006年
(作)寺田清美 鈴木良東
(写真)星川ひろこ
 
小学校の教室に生後4か月の赤ちゃんが1歳になるまで
定期的にやって来きてくれました。
赤ちゃんの名はひなちゃん。
生徒たちは 喜んだり驚いたりしながら 
ひなちゃんの成長を通して、
命の大切さや生きる喜びを感じます。
兄弟の少ない今の子ども達には 是非体験して欲しい。 
 
あかちゃんがやってきた
福音館書店 2009年
1998年こどものとも10月号
(作)角野栄子(絵)はた こうしろう
 
ぼくがお兄ちゃんになる!?
ママのお腹がだんだん大きくなっていく。
弟や妹が生まれるのを待っている子どもの
嬉しいけれど、ちょっと複雑な心が
温かく描かれています。
 
あかちゃんのゆりかご
偕成社  2002年
(作)レベッカ・ボンド
(訳)さくまゆみこ
赤ちゃんが生まれてくるのを待つ家族の喜びが
溢れている物語。
「こうやって生まれて来たんだよ。周りのみんなが待ってたんだよ」
とどの子にも伝えられる素晴らしい絵本です。
繰り返される言葉がゆりかごを揺らすリズムに聴こえ、
読んでいて気持ちいい。
秋/あき
絵本館 1981年
(作)五味太郎
 
春・夏・秋・冬シリーズの中でも秀逸の1冊
棒の先に、、、、、秋の「もの」がとまった!
ページをめくり読み進んでいくと
子ども達の「エッ!」「うふっ!」「スゲー!」・・・・という声
感じる・感じる「秋・あき」
 
あきのおさんぽいいものいくつ?
福音館書店
2018年ちいさなかがくのとも10月号
(作)おおたぐろ まり
 
福音館書店ちいさなかがくのとも最新号
関東の里山の秋、花が咲き、キノコが傘を広げ、木の実が実ります。
そんな中には、昆虫やザリガニ、小鳥たちが、蜜を集め、木の実を食べて
生きています。
主人公がおとうさんとのさんぽ中に出合った虫や鳥たちを数えながら
里山の暮らしを紹介してくれます。
あげは
福音館書店 1969年
作/小林 勇
かがくのとも傑作集 1972年
 
アゲハ蝶の卵が幼虫からさなぎになり、さなぎから成虫となり、
また産卵するまでを分かり易い文章と見事なタッチの絵で表しています。
子ども達に観察する目をやしなわせてくれる絵本です。
晩春から夏の始まりの時期に出合わせたい絵本です。
 あすは きっと
童話館出版  1997年
(作)ドリス・シュワーリン
(絵)カレン・ガンダーシーマー
(訳)木島始
2歳の孫が「自分のあす」について疑問を抱いていたことが
きっかけになり出来た作品。
木島始氏の和訳が
「あすは、色んなことがあるだろうけど、きっとだいじょうぶだよ」
と子どもたちに優しく語りかけている。
 
あずき
福音館書店
2014年かがくのとも5月号
(作)荒井真紀
かがくのとも最新号
餡子が大好きな子どもに嬉しい絵本。
餡子はあずきを甘く似たもの。
そのあずきがどうやって出来るのか、
子ども達がよく理解できるように丁寧に描かれています。
 
あたまがいけ
福音館書店
2014年こどものとも3月号
(再話)日野十成 (絵)斎藤隆夫
 
月刊こどものとも2014年3月号
落語「あたまやま」の原話でもあり、類話が多い。
この絵本は八戸地方に伝わる昔話を元にしている。
捧腹絶倒奇想天外のお話だが、お終いは散々・・。
?あつさのせい?
福音館書店  1994年
(作・絵)スズキコージ
とっても暑い日、うまのはいどうさんがプラットフォームに
忘れた「帽子」を見つけたきつねのとりうちくんがそれをかぶり
そして、かごを忘れ・・・と次々に忘れ物を見つけた動物が
また忘れ物をしてしまう・・・という愉快な「ぐるぐる話」
小学生は十分に楽しみます。
あーといってよあー
福音館書店
(文)小野寺悦子 (絵)堀川理万子
2009年ちいさなかがくのとも4月号
 
「あー」と言ってみよう!!
上を向いて、下を向いて、両手を広げて。
それから、口に手を当てて、喉に手を当てて、
声はからだから出てくるんだねぇ。
うれしいときの「あー」、失敗しちゃったときの「あー」
あなたのいちばんいい声で聞かせてね。は
 あなたってほんとにしあわせね!
童話館出版1990
(作)キャスリーン・アンホールト
(訳)星川菜津代
弟が生まれた。会いに来る人、皆が
「あなたってほんとにしあわせね!」というけれど、
ちっとも幸せなじゃない。
主人公の女の子の寂しい気持ちを察したママの一言がきっかけとなり、
女の子が『お姉ちゃん』になっていくお話。
弟や妹が生まれて少し寂しい気持ちの子どもを支えてくれるお話です。
あひるのピンのぼうけん
瑞雲社 1994年
(文)マージョリー・フラック
(絵)クルト・ヴィーゼ (訳)まさきるりこ
 
中国揚子江に浮かぶ船で家族と暮らすこどものあひるの話
「ピン」とは 岸からボートに渡された小さな板の橋を一番遅れて
渡ったあひるが主人からお尻をむちで「ピシッ」とぶたれること
からついた名前。
原作は1933年。作者マージョリー・フラックが前作「アンガスと
あひる」を書いてから あひるの生態に興味を持ち、
研究するうちにこの話が出来たという。
 
あぶくたった
ひさかたチャイルド 2009年
(構成・絵)さいとうしのぶ
 
「あぶくたった にえたった にえたかどうだか たべてみよ」
わらべうたが絵本になりました。
ねずみの一家が楽しく歌います。
親子でいっしょに歌いながら楽しめる絵本です。
あめじょあじょあ
光村教育図書  2009年
(作)イ・ミエ (絵)田島征三
(訳)おおたけきよみ
「じょあじょあ」とは 雨が激しく降っている様を表す韓国語。
日本語では「ざあざあ」だろうか! 
田島征三氏の絵が独特の雰囲気を醸し出している。
地球上の水の循環を描いた絵本
ありがたいこってす
童話館出版 1994年
(作)マーゴット・ツェマック
(訳)渡辺茂男
 
1978年コルデコット賞受賞作品
ユダヤ民話。
ちいさな一部屋しかない家に大家族で住んでいる貧しい男が
もうどうにもならなくなり、ラビにどうしたらいいかを相談。
その度に、信心深い男はラビの教えを守るが益々住み心地は悪くなる。
これ以上はもう我慢ならない状況になった時のラビの一言。
ものは考えよう。。。というところか!
 
アリからみると
かがくのとも傑作集どきどき・しぜん
福音館書店 2004年
(文)桑原隆一 (写真)栗林薫

2001年かがくのとも7月号 
 
アリになってみてごらん!という写真絵本。
子ども達は次々に出てくる昆虫たちの大きさに驚いたり、
名前を口にしたり、アリになって楽しみます。
 
ありこのおつかい
福音館書店 1968年  
(作)いしいもも
   (絵)なかがわそうや
 
ありのありこはおかあさんにお使いを頼まれますが、
みちくさをくわないで!といわれたのに、みちくさをくって
きりおにのみ込まれ、そのきりおをむくすけがのんで・・・
と次々にのみ込まれてしまいます。
石井桃子氏は瀬田貞二氏に「これはいれこです」と仰った
とのエピソードが残っています。
 
ありのくろちゃん
福音館書店
2011年ちいさなかがくのとも4月号
(作)島津和子 
 
ちいさなかがくのとも最新版。
マドレーヌのかけらを女の子からもらったありのくろちゃんが主人公。
ありの生態が小さな子どもにも理解できる様な物語本となりました。
だれしも地面に座り込んで ありの動きをみていた経験があります。
その時の不思議に思ったこと、面白かったことが 読んでやっている
大人にも思い浮かぶ懐かしい光景が描かれています。
見開きに描かれた女の子の目がいい。
 
あれれれれ
幼児絵本シリーズ
福音館書店 1997年1月
(作)柳生源一郎

1992年こどものとも年少版7月号
柳生氏の描く絵本はやはり面白い。
子ども達だけでなく大人もその題材に引き付けられ、
好奇心を引き出し、満たしてくれる。
幼児絵本シリーズだが、
小学高学年でも十分楽しめること請け合い!
アルド 
わたしだけのひみつのともだち
ほるぷ出版 1991年
(作)ジョン・バー人ガム
(訳)谷川俊太郎
アルドは いつも主人公の心に寄り添う「友だち」
天真爛漫だと大人の目に映る子どもでも、いつでも不安を抱えている。
誰にも言えないで、じっと耐えている。
そんな子どもの心に「アルド」がいてくれるから、頑張って大きくなる。
訳者の谷川俊太郎氏によれば、
大人になったら「アルド」には頼ッ手は生きていけないけれど、
でも、こころの中には「アルド」を持っている。 とのこと。
 アンガスとあひる
   福音館書店 1974年7月
  (作・絵)マージョリー・フラック
(訳)瀬田貞二
 
スコッチテリアの子犬アンガスは、何にでも興味津津。
家の外から聞こえてくる騒がしい音が気になって仕方が
ない。動物の習性がきちんと描かれているので、アンガス
の行動に納得する。
 
アンガスとねこ
福音館書店  1974年
世界傑作絵本シリーズ アメリカの絵本
(作・絵)マージョリー・フラック
(訳)瀬田貞二
 
知りたがり屋のスコッチ・テリアの子犬アンガスが
今度は子猫と出会います。
アンガスが近づくと、子猫は直ぐアンガスの届かない
ところに飛び移ります。益々、追ってみたくなります。
アンガスと子猫の心が通い合うまでのお話です。
 
アンナの赤いオーバー
評論社 1990年
(作)ハリエット・ジィーフェルト
(絵)アニタ・ローベル
(訳)松川真弓
 
事実に基づいたお話
アンナのお母さんは、戦争が終わったら
アンナに新しいオーバー買ってやりたいと思っていました。
でも、戦争が終わった後でもどこの店にもありません、
おまけにお金もなかったのです。
そこでお母さんは自分の大切な持ち物を手放して
材料を手に入れたり、木の実を摘んで布を染めたり。
そして、色々な人々の手を借り、時間を経て
アンナのオーバーは出来上がります。
お話の最後、携わってくれた人々への
母さんの心遣いも嬉しいです。
物が有り余る今の世の中、
子ども達と一緒に考えてみたいお話です。
 
1、2、3と一、二、三
かがくのとも特製版
福音館書店 2006年
(作)星川ひろ子 (デザイン)小西啓介
1993年かがくのとも1月号
 
『きみの まわりで 
 かずが こっそり かくれんぼ』(扉の文より)
周りを見回して ジッと見てごらん!
数字の1・2・3や一・ニ・三の形をした物が
いっぱいあるよ!どんなものがあるかなぁ〜
探すと楽しいよ!…と呼びかけている絵本です。
この本に出合った子はその後物を見る目がきっと広がるでしょう。
それが「科学する心」の第一歩です。
 
いきをふーっ
福音館書店
2013年ちいさなかがくのとも10月号
(文)安江リエ (絵)またきけいこ
ちいさなかがくのとも最新版。
「いきをふーっ」と吹くのは、
みんなが大好きなシャボン玉をふくらす時。
たんぽぽの綿毛を飛ばす時。
息を吹くには、まず息を吸い込む・・・
息をすーっ、ふーっ 女の子の表情が楽しい絵本です。
いきてる
自由国民社
(文)中山千夏 (絵)ささめやゆき
 
  いきてる!ってどんなこと?
どんなことだろうネェ。
そうだ!いきをしてるんだ、音を出してるんだと、
中山千夏氏とささめやゆき氏が子ども達に呼びかけます。
もっとほかにあるかな?かんがえてみよう!!
 
いたずらこねこ
世界傑作絵本シリーズ
福音館書店  1964年
(文)バーナディン・クック
(絵)レミイ・シャーリップ
(訳)まさきるりこ
 
こねこがとなりの庭にいる「かめ」と 生まれて初めて出会ました。
興味津々、ねこは甲羅をポンと叩いてみました。
すると、ビックリ!・・・・
ストーリーを追いながら子どもたちはハラハラ。
青緑色の水以外、地面の線と池と塀の位置は変わらず、
全て白黒で描かれ、その中でねことかめが歩きます。
日本で発刊されてもう50年近く経た今でも、
おしまいまで子どもたちの心を離さない見事なストーリーと絵です。
いちご
幼児絵本
福音館書店  1989年
(作)平山和子
1984年こどものとも年少版4月号
 
秋に植えられたイチゴの苗が冬を越し、春に新芽を出し、
蕾を付け、華が開き、イチゴが実り、色づき、
食べられるようになるまでを 精密に丁寧に描かれた至極の一冊
まるでそこにイチゴの苗・真っ赤な実がある様な・・見事な絵。
子ども達の大好きなイチゴ、子ども達の目がキラキラ輝きます。
 一秒の言葉
メディアファクトリー 2009年
(著)小泉吉宏
1985年にある時計メーカーのコマーシャルで使われ、
人に知られ、どこかで耳にした・・・と、
誰でも一度は聞いたことのある詩の写真絵本。
 
いっしょだよ
アリス館 2012年
(写真・文)小寺卓矢
 
誰でも誰かと「いっしょだよ」
一人ひとりは違っていても「いっしょにいるよ」
と子ども達に呼びかけている写真絵本です。
小学校高学年に届たい絵本です。
 
いっぱい やさいさん
至光社 1992年
(文)まど・みちお (絵)斉藤恭久
 
まどさんの詩の絵本
瑞々しく描かれた身近な野菜たちに
「きゅうりさん・たまねぎさん・・・」と優しく呼びかけています。
きゅうりはビーズをつけてる
たまねぎはいっぱいふくきてる
…なるほど、なるほど、、そうだったんだ!
 
いっぽんばしわたる
絵本館 1979年
(作)五味太郎
 
五味さんによる言葉遊び絵本
絵も文もこれ以上ないピッタリの表現
だけど・・・
読めば、だれでもそれ以上の想像が膨らむ
いっぽんばしわたる onemore
絵本館 1979年
(作)五味太郎
「いっぽんばしわたる」の続編
今度は、人が渡ります。
この作品は文章が少し長めで、
前回とは違った五味ワールドが楽しめます。
いぬとにわとり
福音館書店(特製版) 1995年
1978年年少版・こどものとも3月号
(作)石井桃子 (絵)堀内誠一
 

※絶版
おばあさんといぬが暮らしている家ににわとりが五羽やってきました。早速おばあさんはとり小屋を作ってやりました。
ある日にわとりが大騒ぎを始めました。おばあさんが見れば、
いぬが小屋の前に居ます。どうしたのかといぬに尋ねたら
「みてるだけ」といいます。
いぬがにわとりにちょっかいを出し、その後、にわとりが仕返しをする
実に 愉快で爽快なお話です。
いぬは子どもの姿と重なります。
堀内さんのいたずらっ子のいぬの描き方が実にいいです。
 
いもうとがウサギいっぴきたべちゃった
徳間書店 2008年
(作)ビル・グロスマン (絵)ケビン・ホークス
(訳)いとうひろし
 
奇想天外でユーモラスな数のお話。
ビビッドな色使いの絵とリズミカルな文章。
いとうひろし氏の訳がまたいい。
小学生の読み聞かせにもってこい。
ただし、しっかり読み込んで、リズムを壊さない読み方をしないと
この本の魅力が台無しになる。
 
いろいろおせわになりました
幼児絵本シリーズ
福音館書店  2008年
(作)やぎゅうげんいちろう
2002年こどものとも年少版10月号
♪「おちゃをのみにきてください」の絵本です。
絵・場面展開 やぎゅうさんの発想が、
ぐいぐい子どもたちをひきつけます。
一緒に歌いながら楽しめます。
 
いろいろへんないろのはじまり
冨山房 1997年
(作・絵)アーノルド・ローベル
(訳)まきたまつこ
昔、まだ世の中に色のないころのお話。魔法使いが、色を作りました。
まず始めは「青」、世の中全てが青に染まりました。
心が寂しくなりました。
「赤」「黄色」と色を作りますが、なんだか嫌な気分がするだけ。
そこで魔法使いが思い付いたのが・・・・。
こうして世の中には色々な色があるのです。
手に持って自分で確かめながら読んで欲しい絵本です。
イワシ 
むれでいきるさかな
福音館書店
2013年かがくのとも5月号
(作)大片忠明
 
イワシはエサを求めて何万匹もの群れで泳いでいます。
コアジサシやマグロやイワシクジラに食べられ、
はたまた漁網にかかり人間の食糧になります。
でも、それらから逃れられたイワシが他の群れと一緒になり
卵を産み次の命が育ちます。
こうやってイワシは命を繋いでいるのです。
壮大なロマンが描かれた科学絵本です。
イワシの絵がまるで生きている様に瑞々しく描かれています。
 
いわしくん
福音館書店 1993年
(作・絵)菅原たくや
 
「いわし」が主人公の「詩文の絵本」
短い文章の中に 沢山の言葉が深く深く含まれている。
食育絵本として使われる機会が多いが、
むしろこれは、哲学の絵本と位置づけた方がいいだろう。
小学校高学年から大人まで。
  うえきばちです
BL出版  2007年
(作・絵)川端 誠
 
作者独特の絵と文で表現された「駄洒落絵本」
小さい子どもは怖がることがある。
小学校高学年から面白さが理解できる。
 
ウエズレーの国
あすなろ書房 1999年
(作)ポール・フライシュマン
(絵)ケビン・ホークス 
(訳)千葉茂樹
 
1999年ケイトグリーナウェイ賞推薦賞受賞作品
ウエズレーはみんなと少し違っている所為で仲間外れ
でも、ヘッチャラ。自分の道を行く。
夏、その本領発揮で 仲間たちを驚かせ楽しませる。
この本に出合った世の中の「ウエズレー君」には
「他の人と違っててもいい!自分は自分」と
きっと勇気がもりもり湧いてくる。
 
うえからみたりよこからみたり
福音館書店
ちいさなかがくのとも
2018年9月号
(作)麻生知子
 
表紙を開くと白い丸!なんだろう??と思う子どもに
「うえからみたりよこからみたりしよう!!」と呼びかけます。
次は、朝顔、目玉焼き、金魚鉢……、上からと横からの姿が描かれています。
子どもたちはだんだん興味津々になってきます。楽しい絵本です。
うえにはなあに したにはなあに
福音館書店  2008年
(作)ローラ・M・しぇーファー
(絵)バーバラ・バッシュ (訳)木坂 涼
 
私達の上には何が?、下には何がある?…と問い掛ける絵本。
子ども達は思いつくままに、口々に「○○が!」「□□が!」と。
声に出す子、静かに思う子、色々ですが、
その顔は興味津々の表情になっています。
書家・植物画家でもあるバッシュの手により、独特の絵が描かれています。
 
うさぎのみみはなぜながい
福音館書店 1962年
(絵・文)北川民次
 
メキシコがまだナオワの国といった時代のおおむかしの物語です。
と始まる、メキシコの昔話絵本。
作者は長い間メキシコで絵画活動をしていた。
決して派手ではない色使いで、
本屋の店頭でも出合うことは少ない。
ウサギの耳が長くなった訳とは?・・
ちょっぴり恐ろしいけれど、物語は、
グイグイと子ども達を引き込んでいく。
 
うさこちゃんとどうぶつえん
福音館書店  1964年
(文・絵)ディック・ブルーナ
(訳)石井桃子
 
うさこちゃんシリーズの1冊
子どもたちに愛され続けてもう60年近く。
誰もが出合ったことのある古典中の古典絵本です。
石井桃子さんの日本語が美しいです。
うさこちゃんはおとうさんと動物園へ行きます。
シマウマ・カンガルー・キリン・ゾウなどを見ます。
帰りは疲れて眠くなりました。きっと楽しい夢をみるでしょうね。
子どもたちはうさこちゃんに自分の姿を合わせて楽しみます。
 
うさこちゃんとゆうえんち
福音館書店 1982年
(文・絵)ディック・ブルーナ
(訳)いしいももこ
うさこちゃんの絵本1.2
うさこちゃんは遊園地へ行きます。
日常にある遊具、ブランコや吊り輪や鉄棒・滑り台で遊ぶうさこちゃんのお話は とても身近に感じることでしょう。石井桃子さんの美しい日本語を子ども達に届けたい絵本です。
 
うずらちゃんのかくれんぼ
福音館書店  1994年
(作)きもと ももこ
 
愛子さんが好きな絵本としてマスコミを賑わした絵本
うずらちゃんとひよこちゃんがかくれんぼを始めます。
子ども達の大好きな、「じゃんけんぽん!」や
「もーいいかい?」「まーだだよ」「もーいいよ」のフレーズが
とても楽しい。色が鮮やかで、絵もユニーク

いつまでも読み継がれる絵本に仲間入りして欲しい。 
うまかたやまんば
福音館書店 1988年
(再話)小澤俊夫 (画)赤羽末吉
 
主人公が牛方のものもある日本の昔話。
山姥が荷の魚全部・馬の脚まで食べても
「まだよこせ よこさぬとおまえを取って食うぞ」と言う。
恐ろしい山姥からうまかたはどうやって逃げ出すのだろうか?
読んいる時、かたずをのんで聞いている子ども達は
ハラハラドキドキの表情だが、眼はキラキラ輝いている。
切っても血が流れる描写は一切なし。
昔話は残酷さを言葉では表現せず、さらりと物語の筋を進んでいく。
昔話絵本を選ぶ時の基準となる絵本だ。
 
うみべのハリー
福音館書店 1967年6月
(文)ジーン・ジオン 
(絵)マーガレット・ブロイ・グレアム
(訳)わたなべしげお
「ハリーはくろいぶちのあるしろいいぬです」の
フレーズで始まるハリーシリーズの1冊。
家族と海へ行ったハリー、
今度はどんな事件がまっているのでしょうか?
もう40年以上も読み継がれている古典絵本。
かずあそびウラパン・オコサ
童心社  1999年
(作)谷川晃一
 
副題のとおり、数遊びの絵本。
扉に「1と2だけでかずあそびしよう」と呼びかけの文字。
さあ、間違えないで言えるかな?
楽しく、愉快な絵本です。
 
おいしいおと
幼児絵本ふしぎなたねシリーズ
福音館書店 2008年
(文)三宮麻由子 (枝)ふくしまあきえ
2002年ちいさなかがくのとも6月号
 
食べ物を噛んでると耳にはこんな音が聞こえてくるよ
文字にすると、何だか変!
でも、そーっと耳を澄まして、聴いてみて!
ネッ!聞こえたでしょ?

飽食の時代にこの本と出会った子ども達は、
作者の三宮さんが鋭い聴覚・嗅覚で著した「音」に
興味をそそられるに違いない。
 
 おいしいかぞえうた
福音館書店
2009年こどものとも年少版12月号
(文)岸田衿子 (絵)古矢一穂
岸田衿子氏のことばあそび絵本
わらべ歌絵本は卒業したけれど
言葉を届けるだけではまだ理解出来ない小さい子ども達向き。
古矢一穂の描く動物の表情が優しい。
 おおかみと七ひきのこやぎ
福音館書店 1967年4月
  グリム童話
(絵)フェリクス・ホフマン
(訳)瀬田貞二 
このお話はたくさんの絵本になっているが、やはりホフマン
の絵が一番だ。 凛としたおかあさんヤギの姿が、安堵感
を与えてくれる。どの場面も細部まで描き込まれ、何度見
ても新しい発見があるので、子どもたちは読んで貰うのが
大好きだ。
 
 おおきいトンとちいさいポン
偕成社1980年
(作・絵)いわむらかずお
いぬのトンとポンは仲良し。でも、背の高さが違う。
ある日、ふたりは「おおきいほうがいい」「ちいさいほうがいい」と
自慢し合いながら歩いていく。
でも「おおきいほうがいいよ」「ちいさいほうがいいよ」といった途端に失敗するふたり。仲良しいぬの楽しいお話です。
おおきくなってね
福音館書店
2017年こどものとも年少版7月号
(さく)ごんもりなつこ
 
小さな実になったばかりのきゅうり・なす・ピーマン・すいかに
優しく優しく声をかけます。「おおきくなってね」
ページをめくるとみんな大きくなっています。
ごんもりなつこ氏が子ともたちに馴染みのある夏野菜を
瑞々しく描いています。

ハードカバー出版が待ち遠しい。
おおきくなるっていうことは
童心社 1999年
(文)中川ひろたか (絵)村上康成
 
子ども達に大きくなるっていうことを具体的に表わしてくれました。
なるほどなるほど・・・そういうことだったんだねぇ!
・・・と、子ども達といっしょに納得納得できる面白い絵本です。
 
 おおきな おおきな おいも
福音館書店 1972年
(作・絵)赤羽末吉
鶴巻幼稚園で実際にあったお話が赤羽氏の手により絵本となった。
おいもの絵の長さは10mはあったそうです。
園児たちの想像力の豊かさに脱帽です。
その力を引き出した市村久子氏の指導力が凄い。
赤羽氏は、「いも」をなんとなんと14ページも費やして描き
「おおきなおおきな」イメージがはっきり表現されています。
「いもほり」の時期が来ると この絵本!
・・・と引っ張り出され、読まれまるのが分かりますね。
 
 おおきなかぶ
福音館書店 1966年6月
 (再話)トルストイ ロシア民話
(画)佐藤忠良 (訳)内田莉莎子

   1962年こどものとも5月号 
「おじいさんが かぶをうえました」と読みだすと、かぶをぬ
くまで、子どもたちは待ちきれない程。 そして、「うんとこ
しょ、どっこいしょ」の大合唱が始まる。「殆どの子どもが
物語を諳んじている」・・と言っても過言ではない。
 
おおきなのはら
光村教育図書   2000年
(文)ジョン・ラングスタッフ
(絵)フョードル・ロジャンコフスキー
(訳)さくまゆみこ
 
「やってごらん」と言うおかあさん、「やるからみててね」と言う
子ども達
大きな野原で、動物の親子の交わす会話が
優しい言葉でリズミカルに表されています。
読んでいて気持ちが温かくなる本です。
小さい子ども達に読んでやって欲しい。
おかあさんがおかあさんになった日
童心社 1993年
(作)長野ヒデ子
 
あなたがうまれた日のこと…という書き出しで始まる。
赤ちゃんが産まれる日お母さんはどうやって過ごしたか、
どんな人たちが赤ちゃんの誕生にかかわったかが
子ども達も自分のこととして受け止めると思えるほど、
丁寧に分かり易く描かれています。
 
おかしな おかし
福音館書店
こどものとも年少版2010年7月号
  (文)石津ちひろ (絵)村山浩二 
石津・村山両氏コンビの第3弾
こどものとも年少版最新号。
おかし達がスポーツジムへ行きますよ。
子ども達の大好きなおかしがテーマのことば遊び。
おさるとぼうしうり
福音館書店   1970年
(作・絵)エズフィール・スロボドキーナ
(訳)松岡享子
1940年アメリカで出版され、70年以上も経た今も子ども達に
読み続けられている「古典」絵本。
帽子の値段が50円…に気を取られる子どももいるが、
読んでやると 物語の面白さにすっかり魅了される。
おじいちゃんがおばけになったわけ
あすなろ書房  2005年
(文)キム・フォップス・オーカソン
(絵)エヴァ・エリクソン 
(訳)菱木晃子
大好きだったおじいちゃんが亡くなって「天使になる?」「土になる?」
そんな夜、おじいちゃんがエリックの寝室へやって来た。
おじいちゃんは死んだはずなのに、それに何だか変!・・。
悲しいお別れの話ですが、祖父は孫を想い、
孫は祖父を慕う気持ちに溢れ、心が温まります。
 おじいちゃんのひみつ
福音館書店 2012年
かがくのとも9月号
(作)やぎゅうげんいちろう
かがくのとも最新号
おじいちゃんのひみつとは いったいなんだろう?
 「おじいちゃん」がいる人も、いない人も、思わず読みたくなる表紙絵。
文も面白く、柳生ワールドに引き込まれます。
おしくら・まんじゅう
ブロンズ新社   2009年
(作)かがくいひろし
「おしくらする紅白のまんじゅう」
この2つに挟まれおされるのは・・・
まんじゅう・こんにゃく・なっとう・・・
それぞれの特色が小さな子達にもわかるように描かれ
かがくい節満載!・・・子どもたちもと絵本の中に入って遊びます。
  おしょうがつさん
福音館書店 1990年
(作)谷川俊太郎 (絵)大橋歩
1983年こどものとも年少版1月号
谷川俊太郎さんが、リズミカルな詩で書いてくれました。
お正月って 子ども達にとって、嬉しくて楽しい日々。
だけど、「お正月ってなに?」って聞いても 答えられるかな?
そんな時、この本があると大丈夫!
 
おしり
アリス館 2007年
(文)さえぐさ ひろこ
(写真)さとう あきら
 
にこにこ写真えほんシリーズ
シマウマのおしりは、しましま…。
見開きのちいさいおしりは誰かな?
次々におしりが出てきて、当てっこも楽しいし、
じっくり見てると興味がわいてくる写真絵本です。
子ども達に科学する心が芽生えます。
 
おしりがいっぱい
福音館書店 2009年
(作)薮内正幸
1990年こどものとも年少版7月号
 
おしり、おしり、動物たちのおしりが並んでいます。
そこへ、ハエが飛んできて、ハチが飛んできて、
ちょうちょが飛んできて・・・。
 
さて、動物たちはどうするでしょうね。
おしりじまん
福音館書店
2018年ちいさなかがくのとも9月号
(作)齊藤 槙
福音館書店ちいさなかがくのとも
表紙には大きな茶色のおしりの絵 いったい誰のおしりでしょう?
身近な動物のおしりを藪内正幸氏とはまた違った描き方、切り口で
子ども達に紹介しています。
 
おだんごぱん
福音館書店  1966年
ロシア民話 
(訳)瀬田貞二 (絵)脇田 和
瀬田貞二さんの言葉のリズムが心地よく
おだんごぱんがくりかえしうたう歌
「ぼくはてんかの おだんごぱん・・・」が楽しい絵本。
聞いている子ども達もつられて歌い出すほど
同名絵本は沢山出版されているけれど、、
脇田さんの絵は色使いが穏やかで、心に残ります。
是非子ども達に読んでやって欲しい絵本です。
おちゃのじかんにきたとら
 童話館出版 1994年
(作・絵)ジュディス・カー
(訳)晴海耕平
ソフィーとお母さんのお茶の時間にやってきた一匹のとら。
「おなかがぺこぺこです」と言って、おやつだけでなく家にある食べ物は
全て食べ、水も飲み干し、帰っていきました。
食べるものが何も残っていません。水も無くてお風呂にも入れません。
こまった!どうしよう? お父さんの思い付きがステキです。
おつきさま こっちむいて
かがくのたねシリーズ
福音館書店 2010年
(文)片山令子 (絵)片山 健
2006年ちいさなかがくのとも3月号
保育園お迎えからの帰り道、
西の空に三日月のお月様が見えた
またある日は お昼間に青空に白いお月様が見えた
お月様の形がどんどん変わるのを不思議に感じた時が
科学への第一歩。
0歳児さんからお月見を楽しんで欲しい。
おっぱい
すずき出版  1990年
(作・絵)みやにしたつや
「おっぱい」…聞くだけで 
ニヤニヤ顔の子、嬉しそうな顔の子、ほんわか顔になる子
「おっぱい」は、大好きなママの意味。
弟や妹が出来た子の少し背伸びした気持ちが描かれていて
そんな子達と共感し合える絵本です。
おとうさんのちず
あすなろ書房 2009年
(作)ユリ・シュルヴィッツ
(訳)さくまゆみこ
ポーランドに生まれたユリ・シュルヴィッツが
戦火に追われ、移り住んだトルキスタン(今のカザフスタン)での体験から
描かれた絵本。
夢を持つことはどんなに苦しい時でも乗り越えられる
と作者が話しかけてくる。
子どもたちには是非出合て欲しい絵本だ。
          
おなかのすくさんぽ
こどものとも傑作集
福音館書店  1992年
(作)片山 健
1981年こどものとも6月号
 
真っ白いシャツを着た男の子、動物たちと一緒になって遊びます。
水たまりでバチャバチャ、どろまんじゅう作りと穴に入ってどろだらけ
川で泳いで・・・と、なんて面白い。
現実では、きっと「ダメ」と言われる遊び。
くまや動物たちにペロペロなめられる場面は、少し恐々かな?
子ども達が泥んこ遊びをしている時の顔 見たことがありますか?
なんとも楽しそうで、生き生きしています。

絶対に子ども達の心をくすぐりますよ。
是非、大人が読んでやって欲しい絵本です。
おなかをみせて!
福音館書店
2014年ちいさなかがくのとも4月号
(作)島津和子
虫やカエルなどのお腹をみたことがありますか?
子どもの頃 イモリのお腹をみて興味深かったことを思い出しました。
普段は虫や小動物が怖い子たちでも、興味津々、身を乗り出して見つめます。 ハードカバー出版が待たれます。
おなら
福音館書店 
かがくのとも傑作集 1983年
(作)長 新太
1978年かがくのとも12月号
 
表紙を見ただけで、子ども達の顔がゆるみ、
笑い声がもれます。
おならの成り立ち、臭いの有る無しの訳が
分かり易く描かれています。
子ども達が大好きな絵本の1冊です。
 
おならうた
絵本館  2006年
(原詩)谷川俊太郎 (絵)飯野和好
 
ことばあそび絵本
おならって、
詩人が言葉にすると、色んな音(おん)で表現出来るんだ!
飯野氏の独特な表情や姿形。
一寸マニアックなところもあるけれどハマると面白い。
 
おならばんざい
ポプラ社 1984年
(作・絵)福田岩緒
小学1年3組の授業中、おならの音が!!
てつおが「おならをしたのは、ようこや」と言いつけた。
頭が良くて、可愛い、ようこは机にうつ伏して泣き出した。
教室中がざわつき、先生と生徒たちはおならについて話します。
そして、先生は「おならについての詩や作文を書こう」と言った。
巻末のてつおの詩とようこの作文がいい!
おにぎり
幼児絵本シリーズ
福音館書店 1992年

(文)平山栄三 (絵)平山和子
1981年こどものとも年少版 6月号
 
平山和子さんの描いたおにぎり 
ほかほかの湯気と海苔の香りが漂ってきそうです。
子ども達は読むたびに 一緒におにぎりを作り、食べます。
実に美味しそうに…。
 
おにはうち!
童心社 2000年
(文)中川ひろたか (絵)村上康成
 
長谷川・村上コンビの節分絵本。
あるひ園庭で野球をしていたら 見知らぬ子がやってきた。
名前は「にお」くん。真っ赤な顔をして野球帽をかぶっている。
一緒に野球をすると、守っても、投げても すごい!!
園長先生に向かって飛んでいったバットもなんなく叩き落とす。
ところが、「まめまき!」が始まった途端、
におくんは園庭の端っこにかくれてしまった。
園長先生の温かい心がにおくんを迎え入れます。
 
おはつ
小学館 2004年
(作)工藤直子
(写真)ネイチャー・ブロダクション
 
小さな生き物達の囁きや願いや想いを愛情たっぷりに代弁する。
この方の右に出るものは 恐らく居ないだろう
「おはつ」の意味が小さい子どもたちには分からないかもしれない。
 
おばあちゃんがいるといいのにな
ポプラ社  1994年
(作)松田素子 (絵)石倉欣二
 
誰にでも訪れる「身近な人の死」を扱った絵本。
大好きだったおばあちゃんの思い出。
小学校の朝読み指定本で読んだが、
朝から読むにはしんどいテーマだった。
子ども達の心がゆっくりとした時に読む方がいいと思う。
 
おばあちゃんのアップルパイ
ソニー・マガジンズ  2004年
(作)ローラ・ラングストン
(絵)リンジー・ガーディナー
(訳)白石かずこ

(図書館からの借り本) 
主人公マーガレットがおばあちゃんの認知症がだんだん進んで
いく事に心を痛める様子がよく描かれている。
このテーマの絵本は深刻に描かれると子ども達には届きにくく
なる。その点、この絵本はイラストティックな絵と話し言葉の文章で
描かれているので 子ども達が手を出し易いのではないだろうか? 
出合った時はあまり好みではなかったが、
朝読みの指定本だったから、2週間、繰り返し繰り返し声に出して
読んでる間に、この本を理解できた気がする。

でも、朝読み聞かせには重いかな? 
おばけパーティー
ほるぷ出版 1995年
(作・絵)ジャック・デュケノワ
(訳)おおさわあきら
 
おばけのアンリがお友だちをばんさんかいにまねきました。
おばけのごちそうって何がでてくるのでしょう?
フランスの作家による何ともおしゃれでゆかいなお話です。
おばけでもちっともこわくありません。
こんなおばけには、ぜひであってみたいです。
 
おふろだいきらい
福音館書店
2012年こどものと年少版12月号
(作)山崎克己
 
「どろんこハリー」をイメージする題材ですが、
力強い線で描かれた絵は、表情豊かで、お話も面白い。
ぼくオサムは犬。お母さんもお兄ちゃんも大好き。
だけど、大嫌いになるときがあるんだ!
それは・・・・。
 
おふろだいすき
福音館書店 1982年
(作)松岡享子 (絵)林 明子
 
主人公のまこちゃんがあひるのプッカとおふろに入り、からだを洗っていると
おふろのなかから、色んな動物たちが出てきて、おしゃべりをします。
まこちゃんは かばに頼まれて大きな体を洗い、くじらのシャワーが洗い流します。
その後みんなで肩までつかって数をかぞえます。
ゆかいな動物たちとの楽しいバスタイム。
きっと子ども達はこんなおふろに入りたいなーって思いますよ。
絶対に出合って欲しいファンタジー絵本です
 
おふろでストロー
福音館書店
2014年ちいさなかがくのとも5月号
(作)おーなり由子
 
ちいさなかがくのとも最新号
ストローを水の中に刺して、プーッと息を吹くと・・
コップの中の水も、洗面器の水もぶくぶくぶくぶく・・・・。
この遊びが絵本になりました。
誰でも子どもの頃一度はやったことがあるでしょう。
絵が少し弱い気もしますが、題材としては面白い。
おへそのあな
BL出版 2006年
(作)長谷川義史
おかあさんのおへそから赤ちゃんがのぞいています。
そんなことってあるかしら・・・?
長谷川さんが描くてとこんなに家族愛に溢れたお話になります。
赤ちゃんって、声は良く聞こえているそうですよ。
 おべんとう
福音館書店 2012年
(作)小西英子
2009年こどものとも年少版4月号
小西氏の描く、卵焼き、ブロッコリー、にんじんの煮物、
表紙絵を見ただけでも「食べたい!と思うほど。
読み聞かせでは、子どもたちが身を乗り出して見て、
出来上がりが待てずに食べ始める子どもも居ます。
食欲をそそる絵本です。
 
 おべんともって
偕成社 2004年
(作)森山京 (絵)片山健
秋を感じる絵本です。
くまのこは林で働くおとうさんに「おべんと」を届けに行きます。
途中で友だちやおじさん、おばあさんにであい、
「おとうさんにおべんともっていくの!」ととっても嬉しそうです。
落ち葉の山や、オレンジ色の夕焼け空、子どもたちも秋を実感出来るでしょう。
おまたせクッキー
偕成社 1987年
(作)パット・ハッチンス (訳)乾侑美子
ままが焼いたおやつのクッキー、
食べようとすると、玄関のベルがなり、
友達が遊びに来ました。
一緒に食べようとすると、またまたベルがなり・・・
次々に次々にお友達が増えます。
さあて、クッキーの数は足りるかしら???
繰り返しの面白さに 何度も読んでみたくなります。
おまめ
福音館書店
2015年こどものとも年少版5月号
(作)鎌田暢子
グリーンピースが育つ様子を種まきから豆が出来るまでが
丁寧に描かれています。実際に作者が畑で育て、スケッチをして絵本になりました。
女の子の柔らかな表情が心地よい絵です。
お豆ごはんが食べたくなります。
 おもち
福音館書店
2018年こどものとも年少版1月号
(作)彦坂有紀 もりといずみ
  こどものとも年少版最新号 木版画絵です。
「もち」を火鉢のもち焼き網にのせて焼きます。
炭の火はじっくりゆっくり もちを焼いてくれます。
火に当たった側がこんがり焼けたら、ひっくり返してもう片方も焼きます。
すると、だんだ、んだんだん膨らんで もちの表面が割れ、
もちが中から「ぷぅーっと」顔を出したら、さあ食べよう!!
今はもう、こんな風景は滅多に見られませんが、
現代の子ども達にも是非体験して欲しいです。
 
おやおや、おやさい
福音館書店
幼児絵本発行 2010年6月
(文)石津ちひろ (絵)村山浩二
2009年こどものとも年少版1月号
石津・村山両氏コンビの第2弾 今回はやさい達の運動会。
さて、どんな面白いことば遊びかな。
子ども達は、やさいの名前覚えますよ。
嫌いなやさいにも挑戦できるかも!
2010年6月幼児絵本として、表紙絵が少し変わって
新刊発売されました。
おやすみなさい コッコさん
福音館書店  1988年
(作)片山 健
1982年こどものとも年少版9月号
 
コッコさんシリーズの第1作。
まだまだ起きていたいコッコさんに
「おやすみなさい、コッコさん」と、お月さまが優しく声をかけます。
「コッコはまだねむらないもん」とコッコさんは返事をします。
子どもはコッコさんになって聞いています。
世界中の子ども達の毎日が、
優しい声をかけて貰いながら眠りにつく『幸せ』であることを願う。
およぐ
かがくのとも傑作集
福音館書店  1978年
(作)なかの ひろたか
夏に読みたい絵本。
30年前に出会った本
「およぐ」ってどういうこと?から始まり、
「どうやったら一人で泳げるようになるか!」
が、分かり易くユーモアたっぷりに描かれ 今読んでも新鮮。
おんちょろちょろ
福音館書店 
特製版1994年発行
(再話)瀬田貞二 (画)梶山俊夫
1970年こどものとも年中向き2月号
 
道に迷った男の子。
泊めてくれたおじいさんおばあさんに「お寺の小僧さん」だと勘違いされ
苦肉の策で唱えたお経。
そのお経が泥棒を追っ払うことになる昔話。

「おんちょろちょろ・・・」の繰り返しがとても楽しくて子どもたちはすぐ覚えてしまう。


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