は行の絵本

   
歯いしゃのチュー先生
評論社 1991年
(文・絵)ウィリアム・スタイグ
(訳)うつみ まお
 
ねずみの歯医者さんの愉快なお話
患者は動物たち、大きい馬や牛から小さなねずみまで。
どんな患者さんでも治療しますが、
猫や危険な動物はお断り。
そんなある日、虫歯が痛むキツネの紳士がやって来ました。
哀れっぽくお願いするキツネに同情したチュー先生は
早速治療にかかりますが、相手は危険な動物。
さあ、チュー先生はどうなるのでしょうか?
 
はぐ
福音館書店
2011年こどものとも年少版11月号
(作)佐々木マキ
子どもたちが大好きな「hug」が絵本になりました。
ギュッと抱き合う喜びが全ページに溢れています。
心がホッとするテーマですネッ

ハードカバー発行が待たれます。
はけたよ はけたよ
偕成社 1970年12月
(作)神沢利子 (絵)西巻茅子
パンツをひとりではけるようになる男の子の話
もう一人ではける子どもは 自慢げな顔で、
主人公のようにまだの子どもは 自分のことの様な顔で
この絵本を楽しみます。
決して≪躾け≫の為には読まないで欲しい。
 
はじめてのおつかい
福音館書店 1977年
(作)筒井頼子 (絵)林明子
 
初めての経験にドキドキしている主人公みいちゃんの気持ち、
読んでいる子ども達も共有します。
大人にとっては「ごく近く」へのこと。
でも子どもにとっては大冒険。
筒井氏は見事にその気持ちを伝えてくれます。
一度は出合って欲しい絵本です。
 
はじめてのかり
福音館書店 2005年
(こどものとも世界昔ばなしの旅)
1996年こどものとも年中向け2月号
(作)オノン・ウルグンゲ/唐亜明
(絵)ムンフジン・チュールテミン
 
こどものとも世界昔ばなしの旅(全30巻)の一冊
モンゴルの少年バートルは
愛馬ウレンをとても上手に乗り回せるようになったので、
ある日、父さんとおじさんと一緒に初めての「シカ狩り」に
出かけたときの話。
モンゴルの画家が、真冬のモンゴルの凍り付いた草原の様子を淡い色合いで描いています。
 
ばけばけはっぱ
ハッピーオウル社 2012年
(写真・文)藤本ともひこ
 
落ち葉を集めて遊んでたら、
色んな動物が出てきましたヨ。
自分でも作ってみたくなります。
晩秋の季節、小さい子達向けに最適の科学絵本です。
 
 ばったくん
福音館書店 1989年
(作)五味太郎
1984年年少版こどものとも10月号
ばったくんがさんぽにでかけます。
ぴょん、ぴょーん。たのしそうだけど、
そこは家の中、色んな障害物がありますよ。
バッタの気分になってとぶ音を楽しみたい絵本です。
 
 はっぱじゃないよ ぼくがいる 
アリス館  2006年
(文・写真)姉崎一馬
 
葉っぱをじーっと見たことがありますか?
虫に喰われた穴が目となり、口となり、な・なんと!
…顔に見える。
気づいてよくよく見廻したら・・・ある、ある、いる、いる。
あそこにも・・・こんなところにも!色んな顔が!
色んな表情が!葉っぱの顔が語りかけてくれますヨ。
 
はっぱのあな
福音館書店
ちいさなかがくのとも2009年7月号
(文)高柳芳恵 (絵)おおたぐろまり
 
夏の草むら、穴のあいた葉っぱを見つけた兄弟
楽しく遊びます。
穴をあけたはんにんはだれかな?
子ども達は目を輝かせて見ます。
科学絵本シリーズでの新刊が待ち遠しい。
 
はっぱのうえに
福音館書店
ちいさなかがくのとも2019年4月号
(作)たてのひろし
 
福音館書店 ちいさなかがくのとも2019年4月号
春の草むらには虫たちがいっぱいいます。
葉っぱの上の「これ」なんだろう?」
じっと見ていると何かが出て来たぞ!黄色い虫だ!
そして、葉っぱの裏へ動いて行ったぞ。
あっ模様が出て来た!
子ども達の大好きな「ナナホシテントウ」が
さなぎから成虫になる
過程を、舘野鴻氏が3年にわたる取材で描かれました。
この春 子ども達に出合って欲しい絵本です。
 
はっぱのおうち
福音館書店 1989年
(文)征矢 清 (絵)林 明子
 
雨が降り出したので主人公の女の子「さち」が
はっぱのおうちで雨宿りしていると、
カマキリ、コガネムシ、ちょう、ありが仲間入り。
征矢清氏の言葉にさちの心優しさを感じます。
林明子氏の描く女の子の姿は、優しさといとおしさにあふれています。
バナナのはなし
福音館書店
2009年かがくのとも4月号
(文)伊沢尚子 (絵)及川賢治
 
バナナは、身近なくだものだけど、あまりよく知らない。。
どんなところでできるかな?
バナナは 花が咲くんだよ、見たことあるかな?
どうやってバナナが出来るか知っていますか?
こんな疑問に答えてくれる科学絵本です。
上製本発行が待たれます。
 
はなびがあがりますよ
福音館書店
2014年こどものとも年少版8月号
(文)のむらさやか (絵)織茂恭子
 
福音館書店こどものとも年少版最新号
子ども達が大好きな花火。
織茂さんの手により、色んな色使い・形の貼り絵の花火が
真っ黒な夜空にあがります。
 
はなをくんくん
世界傑作絵本シリーズ・アメリカの絵本
福音館書店  1967年
(文)ルース・クラウス (絵)マーク・シーモント
(訳)きじまはじめ
雪の中で冬眠中の森の動物たちは
ある日、嬉しいにおいに気付きます。
はなをくんくん くんくん させます。
そして そのにおいに向かって走り出します。
春を待つ動物たちの気持ちが子ども達に伝わります。
毎年、2月には子ども達に読みたい絵本です。
 
 はらぺこあおむし
  偕成社 1976年
  (作)エリック・カール
(訳)もり ひさし
 
卵からかえった青虫はおなかがぺっこぺこ。
子ども達も大好きな食べ物をたくさんたくさん食べます。
そしてさなぎになり、、、、。
 
はりがねなんになる?
福音館書店
2015年こどものとも年中版12月号
(作)たむらしげる
はりがねをぱちんときって 曲げて、折って、丸めて。
さあ何の形になるのかな?
子ども達の想像力を引き出し、
やってみようという気を引き出す絵本だ。
この絵本に出合ったら、
是非一緒に色んな形づくりに挑戦して欲しい。
はるにれ
福音館書店 1979年
(写真)姉崎一馬
 
写真家:姉崎氏の初めての写真絵本。
北海道の草原に自生するハルニレ(「春楡」 Japanese Elm)
が四季の移り変わりの中で写真絵本となった。
水平線を背景にスクッッと立った姿が潔い。
この絵本に出会った人は、この木の下に立ちたいと思うだろう。
 
バルバルさん
福音館書店 2008年
(作)乾栄里子 (絵)西村敏雄
 
バルバルさんは人間の床屋さんです。
ある日、動物が次々にやってきます。
バルバルさんは、驚きながらも、動物たちの注文を聞いて
カットしたり、とかしたり、シャンプーしたり。
動物たちは満足して帰っていきます。
こんな床屋さん、居たらいいなぁ。。
 
パンツのはきかた
幼児絵本シリーズ
福音館書店  2011年
(作)岸田今日子 (絵)佐野洋子
2007年こどものとも年少版5月号
 
作者の岸田さんが娘さんの小さい頃に歌っていた歌。
友人の佐野さんが手掛けられ楽しい絵本が出来ました。
残念なことに 岸田さんはこの絵本を見ることなく、
佐野さんも2010年秋亡くなられました。
 
ヒギンスさんととけい
ほるぷ出版 2006年
(作)パット・ハッチンス 
(訳)田中信彦
 
  面白いです。
ある日ヒギンスさんは屋根裏で時計を見つけました。
その時計の時刻がちゃんとあっているか
心配になったヒギンスさん。
次から次に時計を買いますが、
どれも違った時刻を示します。
どうしてなんでしょうネェ。 
途中から、おはなしの面白さに気付いた子達は、
ニヤニヤ顔になりますヨ。
光の旅かげの旅
評論社 1984年
(作)アン・ジョナス (訳)内海まお
 
明け方家を出て町へ行く。
そして、本を逆さまに読み進むと・・・・家へ帰りつく。
その景色が、モノクロで描かれていて、
しかも逆さまにしてもちゃんと風景が見える!
興味深い仕掛け絵本です。
小学校高学年に是非出合って欲しい。
 
ひぐまのあき
リブリオ出版 2001年
(作)手島圭三郎
秋も深まり、冬眠の支度をするひぐまの親子。
木の実を食べ、夜、川をさかのぼってきた鮭をとる。
こぐまには初めての経験。うまく捕まえられるかな。
黄色い月が川面に浮かび、まるで大きな大きな金色の魚のよう。
素晴らしい版画絵本です。
 
ピーターのいす
偕成社 1969年
(作・画)エズラ・ジャック・キーツ
(訳)木島 始
妹が生まれて、自分のものだったゆりかごやベッドや
食堂のいすがピンクに塗られるなど、
うちの中の変化に戸惑うピーター。
小さな椅子を見つけて家出したものの、
その椅子はもう小さくて掛けられない。
ピーターは自分が大きくなったことに気付き、
妹に譲ることにした。
幼い子の心の成長が丁寧に描かれています。
弟や妹が出来る前の子ども達に
読んでやりたい絵本です。
 
ピーターのくちぶえ
偕成社  1974年
(作)エズラ・ジャック・キーツ
(訳)木島 始
 
ピーターのお話5冊の中の一つ。
ピーターはくちぶえを吹いて犬と遊んでいる男の子を見て
くちぶえがふけたらいいなー・・・と思いました。
でも、何度挑戦しても鳴りません。
それでも、何度も挑戦し続けるピーター。
読み聞かせでは、子ども達もピーターの気持ちになって
聞いています。
 
ピッツアぼうや
セーラー出版  2000年
(作)ウィリアム・スタイグ (訳)木坂 涼
父親が息子の心をしっかりとらえ思いやる気持ちが 
愉快に描かれているまさにアメリカらしい親子のお話。
絵がまたいい。
出会った子ども達は必ず面白かったという絵本。
ひつじかいとうさぎ
福音館書店 1975年
(作)うちだりさこ (絵)スズキコージ
にげたうさぎをつかまえて!とひつじかいがたのむけど、
オオカミはきいてくれない、
こんぼうにおおおかみをなぐってとたのむけど、
きてくれない。。
次から次にたのみごとをするけれど、
だれも聞いてくれない。
繰り返しの文章のリズムが楽しく、巡り巡るお話が面白い。
それに、力強い絵がグィッと引き付けてくれる。
スズキコージ氏「こどものとも」初作品
ピーナッツ なんきんまめ らっかせい
福音館書店 1993年
1987年かがくのとも10月号
(文)こうやすすむ (絵)中島睦子
 
ピーナッツは知っている、らっかせいも少しは分かる。
けど、なんきんまめってなんだろう。
この絵本には、ピーナッツがどうやって出来るか、
とても丁寧に描かれているので、興味深いし、
ピーナッツとなんきんまめとらっかせいの呼び名の違いも
しっかり分かります。
びっくりまつぼっくり
福音館書店 2010年
ふしぎなたねシリーズ
(文)多田多恵子 (絵)堀川理万子
2006年ちいさなかがくのとも11月号
みんながよく知っている「まつぼっくり」
でも、水分を含むと開いたものが閉じる!というのを
知っている人は いたかな?
この絵本を読むと、絶対に実験したくなりますよ。
バザーおはなし会でやりました。
本当に閉じて小さくなりましたヨ。
子ども達「ワァ―」って大歓声でした。
科学する心を育てる絵本です。
ひともじえほん
福音館書店
こどものとも 11月号
(作)こんどうりょうへい
(構成)かきのきはらまさひろ
(写真)やまもとなおあき
こどものとも最新号
振付家の近藤氏が止まった振付けに挑戦してできた絵本。
面白いです。
子どもたちは、絶対に自分でもやってみたくなりますよ。
一人でも多くの子に出会って欲しいな。
ひまわり
幼児絵本シリーズ
福音館書店 2006年6月
(作)和歌山靜子
2001年こどものとも年少版8月号
 
ひまわりの種が落ちて、芽が出て、葉が出て、・・・・
どんどこ・どんどこ・・・・
繰り返しのリズムが子どもの心をつかむ。
力が湧いてくる絵本。
 
ひもがいっぽん
福音館書店
2014年こどものとも年中向き4月号
(文)安江リエ (絵)及川賢治
 
一本のひもを見つけた動物たち、思い思いの遊びをします。
でも、くまさんがもっと面白い遊びを考えましたヨ。
それは…ぶらんこです。
作者の安江さんが子どものころ
庭の木でブランコした事を思い出し絵本となりました。
子どもたちにも同じ思い出作って欲しいですね。
 
 105にんのすてきなしごと
あかね書房 2012年
(文)カーラ・カスキン (絵)マーク・シーモント
(訳)なかがわちひろ
書名を見てもお話の内容を想像できる人は少ないかも?
とてもおしゃれな絵本です。
受験勉強に疲れた時一休みして、
中学生に読んで貰いたい絵本です。
あの「はなをくんくん」「木はいいなあ」を描いた
マーク・シーモントの絵がとてもシックで素敵。
さて、105人の仕事とはいったいなんでしょう?
 
100万回生きたねこ
講談社 1977年
(作・絵)佐野洋子
 
100万回も生まれ変わったあるねこの物語。
その度毎、飼い主の生き方に沿って死んでいったねこ。
飼い主のいないねこになった時、ねこは恋をした。
大人向けのメッセージを感じる絵本だ。
 
 162ひきのかまきりたち
福音館書店
かがくのとも特製版 2003年
2000年かがくのとも5月号
(作)得田久之
冬を越した卵のうから春カマキリの子ども達が生まれます。
春・夏・秋を懸命に生きてこられたのはたった1ぴき!
その1ぴきがまた卵を産みます。
殆どのカマキリの子どもはだれかのエサになります。
162匹が育つうちに段々数が減っていく描き方が秀逸です。
命の連鎖も見事に描かれています。
残念ながら絶版です。図書館等で借りて読んで欲しい絵本です。
 
ひよことあひるのこ
アリス館 1983年
(作)ミラ・ギンズバーグ
(絵)ホセ・アルエーゴ/エーリアン・アルエーゴ
(訳)さとうとしお
 
あひるのこが卵から生まれました。
ひよこも生まれました。
ひよこは、あひるのこのまねっこばかりしてますが、
これだけはまねできない。
・・なのに、あ〜〜、やっちゃった!
色鮮やかに描かれ、
あひるのこもひよこにも元気な動きを感じます。
 
ひよこのかずはかぞえるな
福音館書店 1978年
(作)イングリとエドガー
(訳)せた ていじ
  「捕らぬ狸の皮算用」
おばさんの欲望はどこまでも膨らんでいきますし、
その結末が実に面白い。
瀬田貞二氏の日本語訳が美しく端的でリズミカル。
こういう日本語が子ども達の耳に沢山届くき、
目にも触れることを切に願います。
 
  ふくろうのそめものや
童心社 1991年
(作)松谷みよ子 (絵)和歌山静子
 
カラスが真っ黒な鳥。
なぜ真っ黒なの?と子ども達に聞かれたら、どう答えますか?
この絵本はそんなときにピッタリ!とても面白く、愉快なお話で、
3歳の子ども達にもよく分ります

「わがままをいったらいけませんよ!」という教訓として
この本を読むとしたら、さて子ども達の心に届くでしょうか?
ふしぎなたいこ
岩波書店 1953年
(文)石井桃子 (絵)清水 崑
 
岩波子どもの本シリーズ
日本の昔話「ふしぎなたいこ」「かえるのえんそく」「にげたにおうさん」の三話を石井桃子さんが分かり易く、美しい日本語で再話。
清水氏が描く二色の筆絵がお話の面白さを表しています。
 
ふしぎなたけのこ
福音館書店 1963年
(作)松野正子 (絵)瀬川康男
1966年子どものとも傑作集
今日はたろのたんじょうび。
たろはごちそうにするたけのこをほろうとして、
着ていた上着をそばのたけのこにひょいと引っかけました。
するとその途端、そのたけのこは ぐぐっぐぐっと
のびはじめました。
たろはあわててたけのこにしがみつきました。
たけのこはどんどん、どんどんのびていきます。
山の奥の奥の村の昔むかしのお話です。
 
ふしぎなナイフ
こどものとも傑作集
福音館書店 1997年
(作)中村牧江/林 健造 (絵)福田隆義
1985年こどものとも年中向き11月号
あ〜ら不思議・・・、硬いステンレス製のテーブルナイフが
まがる・ねじれる・おれる・われる・とける!!!・・・・・
いったいどうなってるの?
こんな金属、何世紀先にか、作り出されるかもしれない!
その発明者はこの絵本に出会った君かも!?
 
ふしぎなやどや
福音館書店 1990年
(文)長谷川摂子
(恵)井上洋介 
 
中国唐代の伝奇から再話されたお話。
板橋(ハンキョウ)の町にやってきた若者・趙(チョウ)は
三娘子(サンジョウシ)という名のくるくるよく働くしっかり者で
もてなし上手なおかみさんがいるという宿に泊まります。
その夜、趙は三娘子の秘密を見てしまいました。
表紙絵の赤で描かれた沢山のロバが、
何とも不思議な物語の始まりを想像させてくれます。
 
 富士山うたごよみ
福音館書店 2012年
(短歌・文)俵 万智 
(絵)U・G・サトー
俵万智氏の数ある短歌の中でも子ども達に届く
二十四節季を詠んだ短歌が絵本になりました。
24首全てのイメージが U・G・サトー氏のイラスト 富士山で
美しく、面白く、見事なまでに表現されています。
短歌を習う、小学生高学年には、
是非手に取って読んで欲しい絵本です。
ぶたたぬききつねねこ
こぐま社  1978年
(作)馬場のぼる
馬場のぼるさんのことばあそび絵本3冊の中の第一冊目
子ども達はしりとり遊びが大好きだ。
おひさまの「ま」からしりとりが始まるが 
ただの言葉のしりとりではなく、その中には物語がある。
クリスマスシーズンに読むのにぴったり。
 
冬 ふゆ
絵本館 1981年
(作)五味太郎
五味氏の描く四季シリーズの冬版
北の国の谷で生まれた冷たい風が
簡潔な文と存在感のある絵で描かれている。
今にもびゅぅ〜ッと吹いてきて、凍えそうだ。
 
 ふゆめがっしょうだん
福音館書店
傑作集発行1990年1月
  (作)長 新太
  (写真)冨成忠夫・茂木透
絵本「ふゆめがっしょうだん」の表紙 読み聞かせで読むと、子ども達の目が木の芽たちにくぎ付
けになり、嬉しい驚きの言葉が飛び交う。

1986年普及版かがくのとも202号として 年長の息子と
一緒に出合った絵本。 それ以来、冬の木々を興味を持っ
て眺める様になった。 先日書店で目にしたのは2006年
第21刷とあった。 
どの子どもにも出合って欲しい科学絵本だ。
ふるやのもり
こどものとも傑作集
福音館書店 1985年
(再話)瀬田貞二 (恵)田島征三
1965年こどものとも1月号
 
昔ばなし絵本。
「ふるやのもり」ってなんだろう?
瀬田貞二さんによる再話は
子ども達に分かり易く語りかけてくれて、
田島征三さんの絵が力強い。
数ある類本の中でも秀逸です。
お話会でお話として聴く機会も多いでしょう。
フレデリック
好学社 1969年
(作・絵)レオ・レオーニ
(訳)谷川俊太郎
 
秋、4匹の野ねずみは色々な物を集めて冬を迎える準備。
でも、フレデリックは ひとり何もしないで座ったまま。
他のネズミたちが呼びかけるが、
それでも「あつめてるよ」と動じない。
さていよいよ冬になって、食料も話題も尽きた頃、
フレデリックの集めていたものがみんなの心を満たしてくれる。
集団での読み聞かせなら小学校高学年〜お薦め。
 
ふわふわさんぽ
福音館書店
2015年ちいさなかがくのとも5月号
(作)しんぐうすすむ
風にのって紙飛行機がふわっととび始めます。
お花畑、カエルの池の上をとび、
小鳥たちの間をかすめ 大空へ。
見ている子どもたちも一緒に飛んでる気分になるでしょう。
初夏の青空にぴったりの題材です。
ネパール民話
プンクマインチャ
子どものとも傑作集
福音館書店 1992年
(再話)大塚勇三 (絵)秋野亥左牟
1968年こどものとも2月号
 
プンク マインチャは 昔ネパールに住んでいた女の子
意地悪な継母に言いつけられ、
遠い山の牧場へ沢山のやぎを連れて行ってました。
そのやぎの中のドーン・チョーレチャと言う不思議な頭を持つ
ヤギに助けられる…というお話。
第2回世界絵本原画展金牌受賞作品
福音館書店が「発行し続ける」としている絵本3冊の中の1冊。
 
  へいわとせんそう
ブロンズ新社 2019年
(文)谷川俊太郎 (絵)Noritake
 
  『平和とは?戦争とは?』を
小さな子ども達が理解できるよう、へいわとせんそうを
谷川俊太郎氏が、分かりやすい言葉で語りかけ、
Noritake氏がくっきりとしたモノクロの絵で描いています。
素晴らしい絵本です。
自分たちの将来のために、全ての子ども達に出合って欲しい絵本です。
へそもち
こどものとも傑作集
福音館書店  1980年

(作)渡辺茂男 (絵)赤羽末吉
かみなりのしごとは、雨を降らすこと
でも、時々空から下りてきては人間を困らせました。
それは、「おへそ」を持って行ってしまうことでした。
そこで、和尚さんが考えたことは・・・。
渡辺茂男氏の創作お話。初版は1966年。
雷を題材にした楽しいお話で、
幼児から小学校低学年まで楽しめます。
へびのクリクター
文化出版局 1974年
(作)トミー・ウンゲラ (訳)中野完治 
フランスのある街に住む一人の婦人と
贈られた1匹のへび、クリクターとの日々が
優しく描かれている。
この物語もウンゲラーの懐の深さが伝わる。
ベランダにきたつばめ
福音館書店
2015年ちいさなかがくのとも7月号
(文)越智典子 (絵)おおたぐろ まり
 
はなちゃんのうちのベランダにやってきた小さなとりたち
「ジェジェジェジェジェ・・・」とにぎやかです。
はなちゃんをみても逃げません。
ママが「つばめ」と教えてくれました。
ツバメと初めて出会った女の子のお話です。
 
へんしんするゆび
福音館書店
2014年かがくのとも3月号
(作)宇田敦子 (デザイン)寄藤文平
 
月刊かがくのとも最新号
表紙の真ん中にまん丸い穴が!!
その穴に指を入れたら・・・、何かに変身!
ワクワクしながら指を出す子どもたちが見えるよう。
楽しんで欲しいなあ。。
へんなおにぎり
福音館書店 1994年
(作・絵)長 新太
やまのむこうからもくもくわいた雲。
それは、大きな手になり、山もビルもおかあさんまでも
おにぎりにしてしまいます。
長さんならではのナンセンス。子ども達は大好き。
ぼく、お月さまとはなしたよ
評論社 昭和60年
(絵と文)フランク・アッシュ
(訳)山口文生
 
ある夜お月さまを見て『誕生日のおくりものをあげたいな」と
思ったクマくん。「たんじょう日はいつですか」呼びかけます。
でも、お月さまは答えません。そこで、川を渡り、森を抜け、
山に登って話しかけます。お月さまは答えてくれるでしょうか。
「やまびこ」を知らない年齢の子どもには、
素敵なファンタジーとして心に届きます。
 
ぼくがラーメンたべてるとき
教育画劇 2007年
(作・絵)長谷川義史
 
ぼくがラーメンを食べているとき、友達は何をしているのかな?
他のアジアの国々では、アフリカの国々では、
地球の反対側では、同い年の子はなにをしているのかな?
・・・と子どもたちといっしょに考えながら読みたい絵本です。
ぼくじょうのうしさん
福音館書店
2012年ちいさなかがくのとも6月号
(作)笠野裕一
牧場の牛たちの1日を描いています。
牛たちの歩く、草を食べる、しっぽを振る、
しゃがみ込む、眠る…様子がきちんと描かれています。
今までここまで描かれた絵本があったでしょうか?
「くししんぼうのはなこさん」への導入になるかも!
と考えます。
ぼく、だんごむし
かがくのとも絵本
福音館書店 2005年
(文)得田之久 (絵)たかはしきよし
2003年かがくのとも7月号
 
子ども達が大好きな虫の一つのダンゴムシを
主人公に物語形式に著された科学絵本。
その生態が分かり易く、且つ詳細な説明され、
コラージュで描かれた絵がとても優しい。
春夏に読みたい絵本です。
 
ぼくにげちゃうよ
ほるぷ出版 1976年
(文)マーガレット・ワイズ・ブラウン
(絵)クレメント・ハード
(訳)岩田みみ
 
1942年にアメリカで出版され、
70年の時を過ぎた今なお発刊され続けられている。
古典中の古典うさぎの母子の愛情いっぱいの会話が楽しい。
きっとどこかの家庭でもこんな会話がかわされていることでしょう。
 
ぼくのおじいちゃんのかお
福音館書店 1992ねん
(文)天野勇吉 (写真)沼田早苗
1986年年少版こどものとも1月号
 
天野勇吉の愉快な文と
豊かな表情の加藤嘉さんの顔
小さい子達にとっては「ひいおじいちゃん」かな?
人間の顔って本当に面白い!
復刻版が限定販売されたが、今は絶版。
ぼくのにんじん
ペンギン社 1980年
(作)ルース・クラウス
(絵)クロケット・ジョンソン
(訳)わたなべしげお
詩人クラウスとイラストレーターのジョンソンご夫妻の合作。
原題「にんじんのたね」(日本語直訳)を
この書名にした渡辺茂男氏のリズミカルな日本語の文章は
絵から醸し出される雰囲気にピッタリ!
夢と希望が子どもたちの心に届きます。

60年以上も子どもたちに指示されて続けている絵本ですが、
残念ながら絶版です。

2008年にこぐま社から「にんじんのたね」として出版されました。
ぼくは
フレーベル館 2013年
(作)藤野可織 (絵)高畠 純
 
「ぼく」は牛乳、パン、リンゴ、
きみが「ぼく」を食べたり、飲んだりすると
「「ぼく」は目の前から消える。
だけど無くなってしまったわけではないんだよ。
「ぼく」は「きみ」の一部になったんだ。
芥川賞作家・藤野可織氏の最初の絵本。
 ぼくはあるいたまっすぐまっすぐ
ペンギン社 1984年
(作)マーガレット・ワイズブラウン
(文)坪井郁美 (絵)林明子
マーガレット・ワイズブラウン作「Willie's Adventures」に
収められた3編の短いお話の中の「Willie's Walk」をもとに
創られたもの。
おばあちゃんから電話で
「一人でおばあちゃんの家まで歩いておいで」といわれ、
お家を出て、「まっすぐまっすぐ」歩いていくことになった。
ぼくは、ちょっと心細いけど、勇気を出して歩き始め、
途中で色んな物と出会い、おばあちゃんの家にたどり着く。
ぼくの不安感や安堵感、小さな冒険の達成感に
子ども達は共感を覚えると思う。
 
 ボートにのって
  うららちゃんののりものえほんA
 
アリス館 1997年
  (著)とよたかずひこ
うららちゃんシリーズ第2弾
今度はうららちゃんがボートに乗ります。
歌をうたうとその中の動物が出てきますョ。
 
ぽとんぽとんはなんのおと
こどものとも傑作集
福音館書店  1985年
(作)神沢利子 (絵)平山英三
1980年こどものとも2月号
 
冬籠りの間に生まれたこぐまに聞こえてくる不思議な音
なんだろう?の問いかけに お母さん熊が優しく答えます。
神沢氏の言葉がとてもリズミカルで温かく、
春の訪れが嬉しい絵本です。
 
 ほね
かがくのとも傑作集
福音館書店 1981年
(作)堀内誠一
1974年かがくのとも10月号
魚を食べると「ほね」が残る。タコを食べたら「骨」は残るかな?
骨があるから人間は立っていられるし、色んな動きが出来る。
絵も文も、5歳位からでもよく理解出来るように丁寧で、
分かり易い。しかも面白い。
表紙と裏表紙には嬉しい仕掛けが!
どの子どもにも読んで貰いたい絵本だ。
ほら このとおり
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とりのにげかたいろいろ-
福音館書店 
1998年かがくのとも10月号

(作)薮内正幸 
キジがエサを食べているとキツネがおそいかかってきました。
危ない!と思った瞬間、キジは飛んで逃げました。
自分達をエサにする動物から鳥たちは身を護るために
飛びたったり、隠れたり、怪我をしたふりをしたり、水に潜ったり。
色んなにげ方をして自身だけでなく卵やひなを護ります。
凄い知恵ですね。
 
薮内さんの絵は、鳥が本当に動いている様に見えます。
残念なことにハードカバー出版ではない!
ぼんさらや
熊日出版  2007年
(再話)志岐有子 (切り絵)福吉里加子 
熊本の昔話
継母に苛められていた娘がある日殿さまと出会い、
詠んだ歌で 見初められ幸せをつかむ話
3首の短歌が魅力の昔話。
ほんとうのことをいってもいいの?
BL出版 2002年
(作)パトリシア・C・マキサック
(絵)ジゼル・ポター (訳)福本由紀子
 
この絵本は決して教育的に使って欲しくない。

本当のことを「言わなきゃいけない場合」と「言ってはいけない場合」を
私たち親は、このリピーのママの様に子どもにちゃんと伝えているでしょうか!
信頼関係が出来ている親子だから出来ることでしょう。


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